【2024年】電子ピアノメーカー比較!初心者にオススメのピアノも紹介

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電子ピアノを購入したい
電子ピアノの選び方がわからない
メーカーごとの違いって?

電子ピアノを製造・販売しているメーカーはいくつもあります。

何かを購入する時に「どこのメーカーの物か」を気にする人も多いと思います。
電子ピアノの場合も、メーカーごとに特徴がありますのでそれを参考に選ぶ方法が可能です。

とはいえ、初めてのピアノ選びでは、どのような違いに着目すればよいか迷われるのでは?

そこでこの記事では、10年以上電子ピアノを使ってきた筆者が、電子ピアノのメーカーごとの特徴とメーカーごとに初心者さんにオススメのピアノを紹介していきます。

この記事を読めば、「メーカーごとの電子ピアノの特徴」と「メーカーを軸にした電子ピアノの探し方」を知ることができます。
電子ピアノの購入で迷われている方は、ぜひ読んでみてください。

この記事でわかること
  • メーカーごとの電子ピアノの特徴
  • メーカーを軸にした電子ピアノの選び方
  • メーカーごとのオススメの電子ピアノ
もくじ

本記事でオススメする電子ピアノ一覧

本記事ではメーカーごとの特徴が活かされた初心者さんにオススメの電子ピアノを1点ずつ紹介します。
大人のピアノ入門に向いた、20万円以内の電子ピアノから選びました。

スクロールできます
メーカーオススメモデルオススメしたい人価格音源鍵盤ハーフペダルスピーカー数最大同時発音数内蔵曲数
ヤマハYDP-165素直なタッチ感表現
求める人
11~13万円モデリング樹脂製2192353
ローランドRP701タッチによる高精度な表現と
音を求める人
10~12万円モデリング樹脂製2256397
カワイCA49グランドピアノらしい自然な
弾き心地を求める人
18~20万円サンプリング木製4192200
カシオPX-S1100コスパコンパクトさを
求める人
6~9万円モデリング樹脂製219260
コルグB2N安価持ち運びしやすい
電子ピアノを求める人
3~5万円サンプリング樹脂製212012
本記事でオススメするピアノ一覧
サンプリング音源とモデリング音源
サンプリング音源

端的に言えば録音した音源のことです。
ひとつひとつの鍵盤を打鍵の強弱ごとに分けて録音したものを再生して音を出します。
比較低価格帯のモデルに多いです。

モデリング音源

録音した音源を打鍵の度に状況に合わせて加工して再生される音源のことです。
アコースティックピアノのような複雑な響きの表現を可能にしています。
比較的高価格帯のモデルに多いです。

最大同時発音数

同時に発音できる音の数を表します。
最大同時発音数を超えて発音されると最初に鳴った音から消えていきます。
この数があまりに少ないと、たくさんの音を重ねた時に突然消える音が発生し演奏が不自然になります。

メーカーごとに特徴はある?選定基準にしていい?

メーカーごとに特徴はある!

ヤマハやカワイはアコースティックピアノも製造しています。
一方、カシオは様々な電子機器を製造していますね。

メーカーによって持っているノウハウは様々。
活かせる技術や得意分野の違いが電子ピアノにも表れています。

初めての電子ピアノ購入で何から選んだらいいかわからない!という初心者さんはメーカーごとの特徴を参考に探してみると、選びやすくなります。

特徴を把握して欲しい電子ピアノ探しの参考に

「有名だからヤマハから!」
「初めて電子ピアノ作ったローランドから!」
そういった選び方もダメではないのですが。

メーカーによって得意な価格帯や技術が異なります。
あなたの考えている予算や求めている電子ピアノの特徴に合ったメーカーがないか見てみましょう

とはいえ、同じメーカーでもモデルが違えば搭載されている技術も変わります。
完全にメーカーで絞り込むことなく、いろいろな電子ピアノをチェックしてみるのがよいです。

メーカーごとの電子ピアノの特徴

ヤマハ:バランスよくグランドピアノを再現

ピアノや楽器と言ったらヤマハという人も多いのではないでしょうか。
アコースティックピアノの国内シェアは約6割に上るヤマハ。
ヤマハ初の電子ピアノの発表は1976年です。

アコースティックピアノメーカーという強みを生かし、低価格帯の電子ピアノにもヤマハの最高峰グランドピアノの音色がサンプリング収録されています。

バランスの良い、素直な表現、タッチ感の電子ピアノが多いです。
連打やトリル(指示の入っている音とその一つ上の音を交互に鳴らす)など、素早い打鍵に強いです。

どの価格帯のモデルも高品質で人気です。

ローランド:音の質と機能面が強い

実は国内メーカーのローランド。
本拠地はヤマハと同じく静岡県の浜松市にあります。
1972年に大阪市で創業し、日本で初めて電子ピアノを作りました。

アコースティックピアノは作っておらず、電子楽器を製造するメーカーですが、音色のクオリティは高品質です。

世界初の音の強弱に対応した電子ピアノを製造しました。
今でも打鍵の強弱に対する応答性がよいのが特徴です。

他にもローランドが初めて発表した電子ピアノの技術は様々あり、どの電子ピアノもクオリティが高いです。
特に10万円以上のモデルが高品質でオススメです。

カワイ:タッチ感が良い

ヤマハ、ローランドとともに静岡県浜松市に本社があります。
アコースティックピアノの会社として有名で、その国内シェアは約4割です。
1985年に電子ピアノの製造を始めました。

初めて電子ピアノに木製鍵盤を使用したメーカー。
鍵盤のタッチ感は比較的重めで、アコースティックピアノを弾くのと同じような感覚で練習するのに向いています。

15万円以上の木製鍵盤のモデルがオススメです。

カシオ:コンパクトさとコストパフォーマンス

時計や電卓で有名で、電子機器を作ることに長けたメーカーです。
その技術力から高品質で低価格なコスパの良い電子ピアノが揃っています。
気軽に・手軽にピアノを楽しみたい人にオススメです。

軽くてコンパクトなモデルが多く、収納や持ち運びに便利です。
音ははっきりとした印象です。

10万円以内のモデルが人気です。

コルグ:スタイリッシュなデザインと低価格さ

ローランド同様、電子楽器に特化した東京都に本社を置く国内メーカーです。
国内で初めてシンセサイザーを発表した会社で、その技術が電子ピアノ開発にも生かされています。

スタイリッシュなデザイン手ごろな価格で購入できるところがポイントです。

低価格ながら鍵盤の連打性が良いです。
電子ピアノの音色は、明るくてクリア。

カシオ同様、10万円以内のモデルが強いです。

初心者さんにオススメの電子ピアノ(メーカーごと)

結局どんな電子ピアノがいいの?という方のために、メーカーごとに1つずつ入門にオススメの電子ピアノを紹介します。

ヤマハ:YDP-165

ピアノ入門者やピアノを再開したい人にオススメされているARIUS(アリウス)のスタンダードシリーズ上位モデルです。YDP-165の仕様はこちら(ヤマハ公式)

Amazonの価格は11~13万円。
2022年4月発売のモデルで、従来機はYDP-164です。

音源はヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」の音色をサンプリング。
従来機同様、バーチャル・レゾナンス・モデリング ライト(VRM Lite)という技術を搭載しています。
これによりアコースティックピアノ全体が振動し共鳴することで起こる複雑な響きを再現しています。

ヘッドフォン用の音質補正機能もあり、ヘッドフォンで聴いても耳が疲れにくく、小さい音量でも低音から高音まで聴きやすくなっています。

鍵盤は「グレードハンマー3(GH3)鍵盤」を搭載です。
象牙調と黒檀調の鍵盤(樹脂製)で、低音域の鍵盤は重く、高音域の鍵盤は軽くといったアコースティックピアノ同様のタッチ感を再現しています。

ダンパーペダルはハーフペダル対応です。

カラーバリエーションは、以下の4色。

  • ブラックウッド調
  • ニューダークローズウッド調
  • ホワイトアッシュ調
  • ホワイトウッド調

ヤマハのアプリをダウンロードしてピアノと有線接続することで、音色選択、メトロノーム、録音再生機能などの操作をスマートフォンなどから行うことができます(AURISシリーズはWi-Fi接続/Bluetooth接続不可能です)。

クラシック50曲と「バイエル」などピアノ教則本の主要なレッスン曲303曲が内蔵されています。
内蔵曲の楽譜は、紙媒体で付属していますがアプリからも閲覧可能です。

ローランド:RP701

RP701は、ローランドから発売されているエントリーモデルの電子ピアノです。
RP701の仕様はこちら(ローランド公式)

Amazonの価格は10~12万円。2020年11月に発売されました。

音源は「スーパーナチュラル・ピアノ音源」。
いわゆるモデリング音源で、演奏者の一鍵一鍵のタッチに合わせて音を瞬時に合成し発音します。
そのためアコースティックピアノのようにタッチによる表現を自然に行うことができます。

鍵盤は象牙調の「PHA-4(プログレッシブ・ハンマー・アクション4)スタンダード鍵盤」を使用しています。
アコースティックピアノの鍵盤をそっと押し込んだ時に生じるクリック感を再現。
高精度センサーを搭載しておりタッチによる高い表現力にも一役買っています。

ハーフペダル対応の「PDA(プログレッシブ・ダンパー・アクション)ペダル」を採用。
アコースティックピアノの踏み込み具合によるペダルの重さや音の減衰の仕方を再現しています。

カラーバリエーションは以下の3色。

  • ダークローズウッド調仕上げ
  • ライトオーク調仕上げ
  • ホワイト

内蔵曲はクラシックから民謡、ポップスまで様々な楽曲110曲と、バイエルやハノンなど練習曲287曲からなります。
スマホのアプリをダウンロードして接続すれば、内蔵曲の譜面を閲覧したり、演奏の録音や練習時間の記録などを行うことができます。
接続方法はBluetoothになります。

カワイ:CA49

カワイの木製鍵盤搭載のスタンダードモデルです。
CA49の仕様はこちら(カワイ公式)

木製鍵盤を搭載している機種の中では特に安く、Amazonの販売価格は18~20万円。

カワイのコンサートグランドピアノ「SK-EX」の中でも優れたピアノの88鍵すべてをタッチの強弱ごとにサンプリングした「PHI 88鍵ステレオサンプリングピアノ音源」を使用しています。

ヘッドホン装着時には、ヘッドホンの種類(オープンやクローズ、カナル型など)と聴こえ方(ノーマル、ワイド、フォワード)を設定でき、お好みのヘッドホンで長時間練習しても疲れにくい自然なサウンドを楽しめます。

カワイの特色でもある木製の鍵盤「グランド・フィール・スタンダード・アクション鍵盤」を搭載。
鍵盤の構造や支点距離をグランドピアノと同じようにしたり、強打時の音域ごとのタッチの重さや弱いタッチの時のクリック感などを再現したりすることで自然な弾き心地を作り出しています。

ハーフペダル対応で、スピーカーは4つです。

カラーバリエーションは以下の3色。

  • プレミアムローズウッド調仕上げ
  • プレミアムホワイトメープル調仕上げ
  • プレミアムライトオーク調仕上げ

ショパン・ワルツ集19曲と練習曲181の計200曲が内蔵されています。
こちらもBluetooth接続することで内蔵曲の楽譜の閲覧ができます。

カシオ:PX-S1100

卓上ピアノとしてコンパクトさと持ち運びやすさが評判のカシオ発のモデルです。
世界最小(ハンマーアクション付き88鍵盤・スピーカー内蔵デジタルピアノの奥行サイズ)のモデルで、その寸法は幅1,322 x 奥行232 x 高さ102mmです。
質量も11.2kgと比較的軽量です。
PX-S1100の仕様はこちら(カシオ公式)

Amazonでの販売価格は6~9万円。
スタンドなどのオプションがついているものとついていないものが販売されていますが、案外大きな価格の違いはないようです。

音源は「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」です。
88鍵盤すべてに搭載されたシミュレータでアコースティックピアノ内部で起こる音の共鳴と時間経過による共鳴音の変化を高速で演算し、音を都度生成する仕組みになっています。

「スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤」(樹脂製)を搭載することで、グランドピアノのタッチ感を再現しつつも電子ピアノの小型化を実現しています。

別売りの3本ペダルSP-34に対応しています。SP-34はハーフペダルが可能です。

カラーバリエーションは以下の3色です。

  • ブラック
  • ホワイト
  • レッド

内蔵曲数は60曲。53曲がクラシックと民謡で、7曲が練習曲になります。
内蔵曲の右手か左手どちらかのパートのメロディーを消して再生することが可能で、片手ずつの練習をする時に役立ちます。

スマートデバイスにカシオのアプリ「CASIO MUSIC SPACE」をダウンロードしてPX-S1100と接続すれば、さらに多くの楽曲の再生や練習・楽譜の閲覧が可能です。
収録曲リストはこちら
スマートデバイスとの接続方法は、Bluetooth接続か、有線接続になります。

コルグ:B2N

コンパクトさと価格面で強いコルグからは、B2Nをオススメします。
本体部分の質量が上記のカシオPX-S1100よりもさらに軽く、9.3kgとなります。
幅1,312 x 奥行336 x 高さ117 mmとPX-S1100と比べると幅が少し狭く、奥行と高さは大きい寸法です。
B2Nの仕様はこちら(コルグ公式)

Amazonでは、鍵盤本体(と譜面台・ダンパーペダル)のみであれば3万円台、スタンドや椅子などが付属していても5万円以内で購入可能です。

音源はシンセサイザー開発のノウハウを生かした高品質なステレオPCM音源です(PCM…pulse code modulation)。

鍵盤は「ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション(NH)鍵盤」(樹脂製)。
他のメーカーの電子ピアノに比べると軽めの鍵盤が特徴ですが、アコースティックピアノの低音域の鍵盤は重く、高音域の鍵盤は軽くというタッチ感の再現もしています。

別売りのペダル「PU-2」に対応です。ハーフペダル可能です。

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色になります。

内蔵曲は12曲で、ジャンルは様々、音色もピアノだけでなくパイプオルガンやハープシコードなどの楽曲があります。
スマートデバイスと有線接続することで外部音源を演奏したり、演奏をデータとして録音することができます。
B2Nに付属するコードを公式サイトの専用フォームに入力することで音楽制作アプリや音色の拡張ができるアプリを入手することができます(iOSデバイスのみ対応)。

まとめ

いかがでしたか?今回は電子ピアノのメーカーごとの特徴とそれぞれの初心者さんにオススメのピアノを紹介しました。

  1. 本記事でオススメする電子ピアノ一覧
  2. メーカーごとに特徴はある?選定基準にしていい?
  3. メーカーごとの電子ピアノの特徴
  4. 初心者さんにオススメの電子ピアノ(メーカーごと)

気になるメーカーや電子ピアノは見つかりましたか?

お気に入りの電子ピアノを購入して素敵な音楽ライフを送りましょう。

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